全力で、ワイヤレス。|ポカヨケツール、ワイヤレス呼び出し装置、En-Guard、アシストコール、リモコン、生産管理表示装置
053-438-3555

カスタム品事例:「品質と安全のポカヨケ」や「無線化」等

Custom-Ordered Products

お客様のご要望に合わせて、きめ細やかに、かつ迅速に製作・納入いたします。
ここでは多数の実績の中から、いくつかの事例をご紹介いたします。
ご希望の製品が見つからない場合や、製品のカスタマイズのご希望がございましたら、こちらからお問い合わせください。

ポカヨケツール

生産管理表示装置

ワイヤレス呼び出し装置

無線化

En-Guard®(アンガード)

Case 1-1 “業界トップシェア”電動ツールのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

弊社のトルクレンチ対応ポカヨケ用無線機で員数管理をされていたお客様が、弊社の無線通信性能を高く評価していただき、「使用中の電動ツールでも、同様の員数管理をしたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様のご要望に応えるべく、電動ツールメーカー様にご協力いただき、技術課題を乗り越えるための試行錯誤を重ねた結果、以下の工夫を施すことで実現に至りました。
(1)電動ツールの限られたスペースに合わせた専用無線基板を設計・開発
(2)無線基板の電源を電動ツールから供給
(3)トルクレンチ対応ポカヨケ用無線機からのデータを受信するポカヨケ用受信機TW-800Rシリーズと通信可能なプロトコルを採用

これにより、トルクレンチ・電動ツールの両方からポカヨケ用受信機TW-800Rシリーズと無線通信することが可能となり、「高い通信性能はそのままに、トルクレンチ・電動ツールの両方で員数管理を」というお客様のご希望を叶え、ご満足いただくことができました。

Case 1-2 検印スタンプ(シヤチハタ印)のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車部品メーカー(排気系部品)様

ご要望の背景

自動車部品メーカー(排気系部品)様より、「納入先より検印スタンプ(シヤチハタ印)のポカヨケ(スタンプの押し忘れ防止)を要求されたため、ポカヨケ機能付き検印スタンプ(シヤチハタ印)を開発して欲しい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中の検印スタンプ(シヤチハタ印)に弊社のポカヨケ用送信機を装着し、スタンプが押されると信号を発信する仕組みを開発し、検印のポカヨケを実現いたしました。
スタンプが押されたことを検知するため、スタンプ動作のセンサリングを小型のマイクロスイッチを使用することとし、また、スタンプ検印作業者がスタンプを持ちやすいように送信機の配置を工夫いたしました。
さらに、「緑のボタンを押しながらスタンプを押さないと送信しない」仕様とすることで、試し押しの際に送信しないように工夫いたしました。
※「シヤチハタ印」はシヤチハタ株式会社の登録商標です。

▼ 検印スタンプのポカヨケ 動画

Case 1-3 極太チェックペンのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

自動車メーカー様より、「生産工程の確認・チェック用に使用しているペンは極太タイプだが、何とかポカヨケ機能を追加して使用したい」とのご要望をいただきました。

製品概要

弊社のチェックペンと比較するとかなり極太タイプでしたが、お客様がご利用中のチェックペンをそのまま利用できることを第一に考え、ペンホルダー部分に弊社のポカヨケ用送信機を設置する設計をいたしました。
これにより、お客様はチェックペンを再購入することなく、今まで使い慣れたチェックペンを利用しながら、ポカヨケを実現することを可能といたしました。

Case 1-4 ポカヨケツール×ウェアラブル

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様[導入をご検討中]

ご要望の背景

株式会社ウェルキャット様より、「自動車の生産工程の作業者に対し、作業者が身に着けたウェアラブル端末を通じて、締結などの作業内容を通知させたい」とのご相談をいただきました。

製品概要

ウェルキャット様にご協力いただき、弊社のポカヨケツールのポカヨケ用受信機TW-800R-EXSとウェルキャット様製バーコード端末を無線で接続することで、弊社のポカヨケツール(トルクレンチ、プライヤーレンチ、チェックペン、電動ツールなど)を利用した作業状況を作業者が身に着けたウェアラブル端末にリアルタイム表示するユースケースを実現いたしました。
生産現場にポカヨケ用受信機TW-800Rシリーズと無線通信可能なポカヨケツールが多様化する中、ウェアラブル端末と組み合わせることで、より多くの工場の品質向上や生産性向上に役立つことが期待されます。

▼ ウェアラブルポカヨケ 締付け回数管理 動画

Case 1-5 グリスガンのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
農業機械・建設機械メーカー様

ご要望の背景

農業機械の製造工程でグリスを注入するツール“グリスガン”のポカヨケを行いたいとのご要望をいただきました。
お客様の方で「グリスガンが使われたか否か」をセンサーから取得し、ポカヨケを行っていました。しかし実際には、製造品目が多品種であり、製造品目によりグリス注入箇所数が異なるため、「グリスガンは使用されたが、グリスが必要箇所数に注入されない」という不具合が発生していました。
そこで、必要箇所数へのグリスの注入忘れを防ぐために、「グリスガン本体の使用回数をカウントできる」仕組みを作ることといたしました。

製品概要

お客様がご利用中のグリスガンに弊社のポカヨケ用送信機を装着し、小型のマグネットスイッチを使用することで、グリスガンのグリップが握られたことを検知する工夫をいたしました。
これらの技術的工夫により、グリスガンのポカヨケ(必要個所数へのグリスの注入忘れ防止)を実現いたしました。

Case 1-6 工程呼び出し・ポカヨケ統合システム

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

自動車メーカー様の自動車生産工程向けに株式会社電興社様が開発された“あんどん”用の呼び出し端末として利用できる「リモコン送信機」と「リモコンからの信号を受信してLAN接続できる受信機」のご依頼をいただきました。 また、お客様の自動車生産工程では既に弊社のポカヨケ用無線機器を多数使用していただいているため、“あんどん”システムと“ポカヨケ”システムの「受信機の共通化」も合わせてご依頼いただきました。

製品概要

“あんどん”システムと“ポカヨケ”システムの「受信機の共通化」をするため、弊社のリモコン送信機RCシリーズと弊社のポカヨケツールTWシリーズの無線通信プロトコルの共通化を図り、「工程呼び出しのリモコン」と「ポカヨケツール」からの信号を同じ受信機で処理できる仕組みといたしました。
また、リモコン送信機は、弊社の標準品である2点式・4点式・6点式・8点式に加え、大きなボタンを使用したタイプのリモコン送信機をカスタム開発し、各々の呼び出し工程に適した形態のリモコンをご用意しました。

これらの工夫を施すことで、
(1)送信機と受信機の通信距離は工場内約30m程度で、無線の届く範囲であれば送信機台数に制限なく使用することが可能
(2)受信機はLAN接続を通じて様々な上位システムへの接続が可能
という特長を有した、柔軟性の高いアンドン・ポカヨケ統合システムが実現され、お客様の自動車生産工程の生産性向上・品質向上への貢献が期待できます。

Case 1-7 エアーリベッターのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車部品の組立工場様

ご要望の背景

自動車部品の組立工場様より、自動車部品のリベッター止め忘れが出荷後に度々発覚しているため、自動車部品の組立工程で使用しているエアーリベッターのポカヨケ(リベッターの止め忘れ防止)を行いたいとのご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中のエアーリベッターに弊社のポカヨケ用送信機を装着するにあたり、「エアーリベッターの作業性が損なわれないこと」「エアーリベッターを加工しないこと」の2点に留意いたしました。
また、エアーリベッターのグリップが握られたことを検知するため、機構可動部からのセンサリングを小型のリミットスイッチを用いる設計とし、「エアーリベッターのグリップをしっかり握ると信号を発信する」仕組みを開発いたしました。
これらの設計上の工夫により、お客様がご利用中のエアーリベッターでのポカヨケ(リベッターの止め忘れ防止)を可能といたしました。

Case 1-8 大型スタンプのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
送風機の組立工場様

ご要望の背景

送風機の組立工場様より、「工場で使用している検印用大型スタンプの押し忘れをなくすために、大型スタンプにポカヨケ機能を追加して欲しい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中の大型スタンプに弊社のポカヨケ用送信機を装着するにあたり、「大型スタンプの作業性を損なわずにポカヨケを実現すること」を重視いたしました。
過去に開発実績のあるポカヨケ対応検印スタンプとは異なる形状・機構のため、「スタンプの機構可動部と小型リミットスイッチを組み合わせて、スタンプ動作のセンサリングを行う」仕組みを新たに開発することとし、また、大型スタンプの横に送信機を取り付けることで、大型スタンプの作業性を損なうことなくポカヨケを実現いたしました。
これにより、「従来通りに大型スタンプをガッチャンと押す毎に、ポカヨケ用受信機でカウントする」ことが可能となり、今後、検印作業として大型スタンプを利用している製造現場での活躍が期待されます。

Case 1-9 グリースペンシル(繰り出し式の色鉛筆)のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

自動車メーカー様より「グリースペンシル(陶器、金属、ガラス、ゴム、プラスチックなど様々な素材に書ける、繰り出し式の色鉛筆)を使用した生産工程のマーキング作業のポカヨケ(マーキングのし忘れ防止対策)を行いたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中のグリースペンシルは、「軸尾のクリップ部を回すことによって芯が出入りする繰り出しタイプのペンであること」、また「チェックペンSが対応する市販ペンと比べて細いこと」という2つの特徴がありました。そこで、チェックペンSの「ボディ部(無線モジュールを内蔵している部分)」をそのまま利用し、グリースペンシルの特徴に合わせた「パイプ部」を新規開発することにより、短期間・低コストでの実現を図りました。
「パイプ部」の設計の際は、「グリースペンシルの芯を繰り出すことができる長さ」、「グリースペンシルに合わせた太さ」の双方を考慮し、グリースペンシルの使い勝手そのままでポカヨケ対応できるように工夫いたしました。

本製品は多くのお客様からのご要望をいただいたため、チェックペンSのラインナップの1つ(CP-09S)に加えることといたしました。

Case 1-10 結束工具のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車部品メーカー様

ご要望の背景

結束工具を使用してワイヤーハーネスを結束している自動車部品メーカー様より、「インシュロックタイ(結束バンド)の結束忘れが出荷後に発覚したため、結束工具のポカヨケ(インシュロックタイの結束忘れ防止)を行いたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中のヘラマンタイトン製結束工具「タイメイトMK9」にポカヨケ用送信機を装着し、「インシュロックタイ(結束バンド)を結束した後、余った部分が切断されたことを検知すると無線信号を発信する」仕組みを開発し、結束工具のポカヨケを実現いたしました。
お客様がご利用中の結束工具MK9は、インシュロックタイを切断する際に一定の衝撃が発生するため、切断の検知方法に工夫が必要となりました。様々な試作の末、「インシュロックタイが切断されたことを検知した際、リミットスイッチに直接衝撃を与えない方式」を採用することで、耐久性のある仕組みを実現いたしました。
※結束工具「タイメイトMK9」は販売終了品です。後継品は「タイメイトEVO9SP」になります。

▼ 結束工具「タイメイトEVO7SP」(細幅タイ用)のポカヨケ 動画

Case 1-11 自動車の内外装部品の圧着冶具のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

スリーエムジャパン株式会社様の自動車の内外装部品をテープで圧着する冶具(テープ圧着冶具)を使用して内外装部品を圧着している自動車メーカー様より、「自動車の内外装部品の圧着のポカヨケ(圧着忘れ防止)を行いたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

サイドモール、 バンパーモール、バンパープロテクター、エンブレム、各種アクセサリーなどの「粘着テープ(アクリルフォームテープなど)で接着固定する内外装部品」を自動車に貼付する製造工程で利用されている、スリーエムジャパン株式会社様のテープ圧着冶具に弊社のポカヨケ用無線モジュールを内蔵することで、「自動車の内外装部品の圧着忘れ」を防ぐポカヨケシステムを実現いたしました。
本ポカヨケシステムは、スリーエムジャパン株式会社様のテープ圧着冶具で内外装部品を一定時間圧着すると無線信号が発信され、弊社のポカヨケ用受信機で受信することで、圧着作業の員数管理を可能とします。

Case 1-12 多品種生産工程におけるマーキングのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
建設機械メーカー様

ご要望の背景

建設機械メーカー様より、「多品種の中型車両を流す完成車組立ラインにおいて、ペンによるマーキング忘れが発生したため、チェックペンSシンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCLの導入を検討している。しかし、シンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCLでは8種類の車種までしか対応できないため、より多くの車種を対応できるようにして欲しい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様の完成車組立ラインには20種類以上の車両が流れ、各車両毎にペンでマーキングする箇所が異なるため、「20種類以上の車種毎にマーキング回数を選択できる」必要がありました。
また、2週間という短納期のご要望であったため、なるべく早く・安く開発できる案として、

(1)お客様のお使いのペンに合わせて、チェックペンSはCP-02Sを採用
(2)車種毎にマーキング回数を変更できるようにするため、シンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCLに対して以下の改造を実施
シンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCのオプション品であるWork-Select用スイッチBOX TW-WS-02を、シンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCLに接続できるようにハードウェア改造
Work-Select用スイッチBOX TW-WS-02を、最大26種類のワーク(車種)を選択できるようにハードウェア改造
シンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCLを、最大26種類のワーク(車種)を選択できるようにソフトウェア改造

をご提案し、計画通りに開発・納入いたしました。
これにより、最大26種類の車種毎にマーキング回数を選択できるようになり、多品種生産工程におけるマーキング忘れの防止が期待されます。

Case 1-13 ロックタイトハンドポンプのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
産業機械メーカー様

ご要望の背景

産業機械メーカー様より、「産業機械の組立工程において、産業機械の頻繁に可動する部位に対してネジロック剤の塗布を手作業で行っており、ネジロック剤の塗布忘れ防止(ポカヨケ)を行いたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中のロックタイトハンドポンプ(ネジロック剤の塗布ポンプ)に弊社のポカヨケ用送信機を装着し、ロックタイトハンドポンプのグリップを軽く握ると信号を発信する仕組みを開発し、ロックタイトハンドポンプのポカヨケを実現いたしました。
ロックタイトハンドポンプは、”軽く”握ることでネジロック剤が定量で塗布される仕組みであり、しかもそれ自体の重量が軽いという特長があります。これらの特長を活かしつつ、塗布作業の作業性を損なわないよう、

(1)グリップを”軽く”握る動作をセンサリング可能な機構を開発
(2)ロックタイトハンドポンプの重量バランスを意識して、ポカヨケ用送信機や各種部品を配置という工夫をいたしました。

これらの技術的工夫により、ロックタイトハンドポンプのポカヨケ(ネジロック剤の塗布忘れ防止)を実現いたしました。

▼ ロックタイトハンドポンプのポカヨケ 動画

Case 1-14 TAT(タート)スタンプを活用した製造作業のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

自動車メーカー様より、「複数製品を生産している混入ラインにおいて、作業者が”エンジンの金属部品(ピストン)に印が付いている時のみ、特殊部品を取り付ける”と判断ができる仕組みを構築したい。そして、”押印の回数”と”特殊部品を払い出した数”を突合させることで、特殊部品の取り付け忘れ防止(ポカヨケ)をしたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様より、金属部品に印を付けることのできる「TATスタンプ」利用のご要望をいただき、TATスタンプの押印回数をカウントする仕組みを実現いたしました。
仕組みの実現にあたり、お客様より「TATスタンプが使用出来なくなった場合でも容易に交換できるようにして欲しい」とのご要望もいただいたため、チェックペンSの機構を参考にして、以下の3点を考慮しながら、TATスタンプに適した機構設計を行いました。

(1)作業性を損なわないこと
(2)金具やネジの固定を必要とせずに、TATスタンプにポカヨケ用送信機を容易に装着・交換が可能
(3)TATスタンプのキャップを利用可能

この仕組みは、TATスタンプだけではなく、太いペンや他のスタンプへの横展開も可能であり、より多くの製造現場にて「マーキングによる製造作業モレの防止」や「マーキング作業のモレ防止」が期待されます。

▼ TATスタンプのポカヨケ 動画

Case 1-15 電動ドライバのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
ヘルツ電子株式会社

ご要望の背景

弊社の工場向け無線アンドンシステム「ワイヤレス呼び出し装置」の生産において、「電動ドライバでネジを30か所締結した後、ネジの締結作業のモレ防止(ポカヨケ)のため、次工程でネジの締結本数をチェックしている。このチェック工程を削減したい。」との改善提案が出されました。

製品概要

弊社の生産工程で利用中の日東工器製電動ドライバ「デルボ」に、弊社が新たに開発したポカヨケ用小型送信機TW-850を装着し、「電動ドライバでネジを締結すると、電動ドライバからのトルクアップ信号を無線送信する」仕組みを開発いたしました。
これにより、電動ドライバで規程回数である30回締結すると、シンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCLが作業完了を音で知らせてくれるため、作業者は確実に30か所の締結作業を行うようになり、チェック工程が不要となりました。
仕組みの実現にあたり、以下の3点を考慮しながら、電動ドライバ「デルボ」に適した機構設計を行いました。

(1)電動ドライバ「デルボ」を改造せず、後付できること
(2)電動ドライバの作業性を損なわないこと
(3)送信機を取り外さずに電池交換できること

「電動ドライバを用いた締結作業のモレ防止(ポカヨケ)」は、電子機器メーカー様、自動車部品メーカー様、建材メーカー様等からもご要望をいただいており、様々な製造現場での活躍が期待されます。
※「デルボ」は日東工器株式会社の登録商標です。

▼ 電動ドライバのポカヨケ 動画

Case 1-16 Eリングホルダーのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
複合機ユニットメーカー様

ご要望の背景

複合機ユニットメーカー様より「複合機の給紙装置(トレイモジュール)の組立工程でポカヨケをするにあたり、ネジやボルトは”締結に必要な分の重量”で作業忘れを判断しているが、Eリング(E型止め輪)は軽過ぎるため重量での判断が難しい。それ以外の方法で、Eリングの嵌めこみ作業のポカヨケ(嵌めこみ忘れ防止)を行いたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中のEリングホルダー(Eリングの嵌めこみ作業で用いる工具)に弊社のポカヨケ用送信機を装着するにあたり、「Eリングホルダーは扱う対象のEリングの大きさに応じて形状が異なる」ことを考慮し、以下の設計上の工夫をいたしました。

(1)様々な形状のペンに対応しているチェックペンSの機構を応用し、Eリングホルダー用の「ボディ部(ポカヨケ用無線モジュールを内蔵している部分)」と「パイプ部(Eリングホルダーを格納する部分)」を新規開発。これにより、Eリングホルダーの形状に合わせて「パイプ部」を変更することで、異なるEリングに対応可能。
(2)Eリングの大きさにより、EリングホルダーでEリングを嵌めこむ時の押す力が異なるため、押す力に合わせて「パイプ部」内のバネを容易に交換可能。

これらの設計上の工夫により、「Eリングを嵌めこんだタイミングで信号を発信する」ことが可能となり、Eリングの嵌めこみ作業のモレ防止(ポカヨケ)を実現いたしました。

▼ Eリングホルダーのポカヨケ 動画

Case 1-17 トルクドライバのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
建材メーカー様

ご要望の背景

建材メーカー様より「生産工程でマキタ製充電式スクリュードライバーだけでなく手動のトルクドライバについてもネジ締め作業の員数管理(ポカヨケ)を行いたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様のご要望に応えるべく、トルクドライバメーカー様にご協力をいただき、トルクドライバに弊社のポカヨケ用送信機を装着し、トルクドライバでネジ締結をした際に信号を発信する仕組みを実現いたしました。
トルクドライバは他の工具と比べ、作業完了を非常に短時間で検知する必要があったため、ポカヨケ用送信機をトルクドライバ用に改造することで、トルクドライバの締結完了を正確に検知できるように工夫いたしました。
また、お客様は同じ生産ラインにて、弊社のポカヨケ用送信機を搭載したマキタ製充電式スクリュードライバーを用いたネジ締結作業の員数管理(ポカヨケ)を行っていたため、生産ラインにポカヨケ用受信機が設置済みであり、そのポカヨケ用受信機をそのまま活用することで、短期間で現場にトルクドライバの員数管理(ポカヨケ)を導入することが可能となりました。
今後は、生産工程における員数管理(ポカヨケ)の対象を、マキタ製充電式スクリュードライバー、トルクドライバに加えてリベッターへ展開することが計画されています。

▼ トルクドライバのポカヨケ 動画

Case 1-18 箱詰め作業における検査確認のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車部品メーカー様

ご要望の背景

自動車部品メーカー様より、「製品を箱詰めする工程において、箱詰めする際に製品に検査確認印を押印しており、検査確認印の押印し忘れ防止(ポカヨケ)を行いたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様の他の生産工程では、専用のカウント制御盤による員数管理を行っていましたが、その仕組みの導入に想定以上のコストと期間を費やしたため、検査確認印の押印し忘れ防止(ポカヨケ)の仕組みを低コスト及び短期間で実現すべく、弊社のポカヨケシステムを採用していただきました。
本ポカヨケシステムは、回転式スタンプ(印面が反転して押印するスタンプ)、シンプルポカヨケカウンターTW-800R-SCL、Work-Select用スイッチBOXで構成され、「回転式スタンプで製品に検査確認印を押印する度に、TW-800R-SCLに無線送信することで、箱詰めに必要な本数分の検査確認印が押印されたか否かを確認する」仕組みとなります。本ポカヨケシステムを実現するにあたり、以下の工夫を行いました。

(1)箱詰め工程には複数の梱包箱が流れ、各梱包箱ごとに箱詰めする製品の必要本数が異なるため、各梱包箱ごとの必要本数をWork-Select用スイッチBOXで切り替えるようにする。
(2)回転式スタンプで検査確認印を押印するにあたり、回転式スタンプの印面が製品に押された時に無線送信するようにする(印面が回転中は無線送信されないようにする)。
(3)TW-800R-SCLに接続可能なWork-Select用スイッチBOXを低コスト・短期間で実現するために、TW-800R-SCに接続可能なWork-Select用スイッチBOXを流用する。
(4)回転式スタンプへの送信機能の取り付けを低コスト・短期間で実現するために、チェックペンSの機構を流用する。

本ポカヨケシステムを導入することにより、検査確認のポカヨケを実現すると共に、設備コストの大幅カット及び短期間導入が可能となり、お客様のご希望に応えることができました。

Case 1-19 スプレー缶のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

自動車メーカー様より、「車体の組立工程において、スプレー缶によるワックス(さび止め剤)の注入忘れ防止(ポカヨケ)をしたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様が車体にワックス(さび止め剤)を注入する際に使用しているスプレー缶に市販のスプレー用ハンドル(ハンドルを握るとスプレーが噴射するガン状の工具)を取り付け、スプレー用ハンドルと弊社のポカヨケ用送信機を組み合わせることで、スプレー用ハンドルを握った際にカウントする仕組みを実現いたしました。
仕組みを検討するにあたり、製造現場で利用されている様々なスプレー缶に応用することを想定し、「スプレー用ハンドル本体に加工をせずに取付できること」を念頭に置いて機構設計を行いました。
また、グリスガンリベッタ―結束工具ロックタイトハンドポンプ等、様々なガン状工具へのポカヨケ用送信機装着実績を活かすことで、スプレー作業の作業性を損なわずにポカヨケを実現いたしました。

▼ スプレー缶のポカヨケ 動画

Case 1-20 検査工程における目視チェックのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

自動車メーカー様より、「自動車用ガラスマークの目視検査工程で、作業者による目視チェックのモレ防止(ポカヨケ)をしたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

ガラスマークの目視チェックが確実に行われたことを確認できるようにするため、「インクが付着しないペンでガラスマークをチェックした(ガラスに接触した)際に、作業実績を無線発信する」仕組みを開発いたしました。
仕組みを開発するにあたり、お客様の生産現場で既に利用しているTW-800シリーズの受信機と通信出来るよう、チェックペンSの機構を流用しつつ、以下の技術的工夫をいたしました。

(1)インクが付着しない専用ペンを製作する。そのペン先は、ガラスに接触してもガラスに傷がつかないように、柔らかい素材ペンを採用する。
(2)チェックペンSのパイプに専用ペンを格納すると共に、専用ペンのペン先を傷めないようにキャップを付ける。
(3)作業者が目視チェック作業を行いやすいよう、作業者の首からチェックペンSを吊り下げることができる構造とする。

この仕組みは、ガラスマークの目視検査工程に留まらず、目視チェックを必要とする検査工程への横展開が期待されます。

Case 1-21 作業工具の校正忘れの防止

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車メーカー様

ご要望の背景

組立工程において、トルクレンチ・トルクスパナ等を用いた締結作業のモレ防止(ポカヨケ)を実施されている自動車メーカー様より、「作業工具の校正忘れを防ぐため、校正タイミングを知らせる仕組みを作りたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様のご要望を安価かつ短期間で実現するため、お客様がご利用中の弊社のポカヨケツール(ポカヨケ用送信機を取り付けたトルクレンチ等の作業工具及びポカヨケ用受信機)をそのまま活かし、ポカヨケ用受信機に校正タイミングを管理する作業カウント表示装置を接続することで、「作業工具の締結回数が校正を必要とする回数に到達しているか否かを把握できる」仕組みを実現いたしました。

作業カウント表示装置は、小型生産管理表示装置SD-4をカスタマイズすることで、開発期間と開発コストを大幅に低減いたしました。本装置は、
(1)校正を必要とする回数(限度回数)として、最大9999万回まで設定可能
(2)締結回数(実績回数)が限度回数未満の場合は、お客様のPLCへカウント実績を出力
(3)締結回数(実績回数)が限度回数に達した場合、お客様のPLCへの出力を停止
という仕組みを要するため、作業工具の締結回数が校正を必要とする回数に到達したことを現場に知らせる事が可能となりました。

この仕組みは、ご利用中のポカヨケ用受信機に後付可能であるため、「作業工具の校正忘れの防止」目的以外でも、「作業工具の作業回数をカウントしたい」というニーズに応えるソリューションとして横展開して参ります。

▼ 作業工具の校正忘れ防止 動画

Case 1-22 ワイヤーハーネスのコネクタ嵌合のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車部品メーカー様

ご要望の背景

自動車部品メーカー様より、「ワイヤーハーネスのコネクタ嵌合作業において、未ロック(ハーフロック)を防止したい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様のご要望に応えるべく、お客様の生産工程で使用しているワイヤーハーネスに接続したコネクタ同士がロックした状態であることを確認するための専用治具(以下、「コネクタ嵌合チェッカー」)を開発し、コネクタ嵌合チェッカーにポカヨケ用送信機TW-800Tを装着することで、「コネクタ同士がロックした状態であることを確認した際に作業実績を無線発信する」仕組みを開発いたしました。

仕組みの実現にあたり、以下の3点を考慮しながら、コネクタ嵌合チェッカーの機構設計を行いました。
(1)コネクタ同士がロック状態にある時のみ、無線発信すること
(2)作業者が確認作業を行いやすいこと(手に収まる大きさの実現)
(3)狭い場所に配置されているコネクタに対して確認作業が行えること

自動車では数多くのコネクタが利用されているため、本仕組みを他の形状のコネクタにも応用することで、コネクタのハーフロック防止(ポカヨケ)の横展開が期待されます。

▼ コネクタ篏合のポカヨケ 動画

Case 1-23 既存の有線ポカヨケシステムの無線化

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
産業車両メーカー様

ご要望の背景

産業車両メーカー様より、「現状の有線ポカヨケシステムは取り回しが悪く作業性が落ちているため、無線化して作業工数を低減させたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様は「マーキングペンの取り出し」及び「部品箱からのビス・部品の取り出し」の作業モレを防ぐため、光電管で取り出し作業を検知するポカヨケシステムを運用されており、光電管で検知する部分を弊社のポカヨケツールに置き換えることで、ポカヨケシステムの無線化を実現いたしました。
お客様のご要望に対し、以下の2点を考慮しながら、ご提案をいたしました。
(1)光電管検知よりも信頼性が劣らない方法を選択すること。
(2)生産ラインに設置済みのポカヨケ用受信機TW-800R-EXPと通信できること。

(1)に関しては、以下の仕組みを実現いたしました。
・マーキングペンの取り出し・・・作業者の近くに配置しているリフタに装着できるよう、チェックペンSを改造した小型専用ホルダーを開発。マーキングペンを小型専用ホルダーに戻すと、無線発信する仕組み。

・部品箱からのビス・部品の取り出し・・・光電管をフレキシブル・ロッド形スイッチに変更し、フレキシブル・ロッド形スイッチからの信号を、部品箱に装着したポカヨケ用小型送信機TW-850Tに入力。部品箱からビス・部品を取り出す際にフレキシブル・ロッド形スイッチに触れると、無線発信する仕組み。


ポカヨケシステムには有線式で構成されているものが多いため、弊社のポカヨケツールを応用したソリューションのご提案を通じて、工場の作業工数低減に貢献して参ります。

Case 1-24 ハンドプレス機によるクリップ嵌めこみ作業のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
プラスチックメーカー様

ご要望の背景

プラスチックメーカー様より、「成形したプラスチック商品にハンドプレス機を使用してクリップを嵌めこむ生産工程があり、クリップの嵌めこみ作業のポカヨケ(嵌めこみ忘れ防止)を行いたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

ハンドプレス機にはクリップを嵌めこむためのクリップ工具が装着されており、「クリップ工具が押された際に無線発信する」仕組みを作ることで、クリップ嵌めこみ作業の員数管理を実現いたしました。
仕組みの実現にあたり、チェックペンSの機構(「本体ユニット」+「パイプ」)を流用して、ハンドプレス機に装着可能な専用治具を開発いたしました。
専用治具は、チェックペンSに対して以下の2点の変更を施しています。
(1)クリップ工具の形状に合う「パイプ」をカスタム製作する。
(2)ハンドプレス機によりクリップを嵌めこむ時の押す力で無線発信するように、「本体ユニット」のバネを調整する。

機械による製造作業のポカヨケのご要望に対して、弊社のポカヨケツールを流用した専用治具をご提案することで、短期間・低コストでのポカヨケの実現を進めて参ります。

▼ クリップのポカヨケ 動画

Case 1-25 すきま検査のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
農機機械メーカー様

ご要望の背景

農業機械メーカー様より、「農業機械の組立工程において、スキマゲージによるすきま検査のモレ防止(ポカヨケ)をしたい」とご要望をいただきました。

製品概要

お客様のご要望に応えるべく、スキマゲージによるすきま検査の結果OK時に無線発信する専用治具(以下、「すきまチェッカー」)を開発いたしました。

すきまチェッカーの開発にあたり、以下の3点を考慮しながら、機構設計を行いました。
(1)「すきまチェッカーのグリップ部分を握ると、スキマゲージがすきまに挿入する」仕組みにすることで、規格内のすきまであるか否かの検知を可能とする。
(2)お客様の生産現場でご利用中のポカヨケ用受信機と通信するため、ポカヨケ用送信機TW-800Tを作業の邪魔にならない場所に取り付ける。
(3)厚さの異なるすきまにも対応可能とするため、スキマゲージを交換可能な構造とする。

検査工程で使用されている様々なスキマゲージに対応することで、すきま検査のポカヨケを横展開して参ります。

▼ すきま検査のポカヨケ 動画

Case 1-26 オイル注入のポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
除雪機メーカー様

ご要望の背景

除雪機メーカー様より、「家庭用除雪機の生産工程において、除雪機のギアケースへのオイル注入忘れ防止(ポカヨケ)をしたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

お客様の除雪機の生産工程では、(1)ギアケースにオイルを注入、(2)オイルが注入されていることを目視確認、(3)ペンでマーキング、(4)トルクレンチでドレンボルト締結、の順番で作業を実施しており、ご要望の「オイル注入忘れ防止」の実現にあたり、「ペンマーキング忘れ防止」及び「ドレンボルト締結忘れ防止」も含めたポカヨケ実現を目指すことといたしました。

「オイル注入忘れ防止」として、除雪機のギアケースにオイルを注入する際に使用しているオイルガン(プリセットバッチメーター)に弊社のポカヨケ用小型送信機TW-850Tを装着することで、「オイルガンの引き金が引かれたことを検知する」仕組みを開発いたしました。オイル注入の作業性を損なわないよう、オイルガンのブッシング(オイル注入口側)にポカヨケ用小型送信機TW-850Tを取り付ける機構設計を行いました。
そして、「ペンマーキング忘れ防止」としてチェックペンSを、「ドレンボルト締結忘れ防止」としてポカヨケ用送信機TW-800Tを装着したトルクレンチを導入し、全ての作業をポカヨケカウンターTW-800R-EXCで員数管理するポカヨケシステムを構築いたしました。

また、本ポカヨケシステムの導入によって目視確認作業が不要となり、「品質保証レベルを維持しつつ、作業工数を削減」も実現いたしました。

Case 1-27 リキッドスタンプのポカヨケ

製品カテゴリ:
ポカヨケツール
納入先:
自動車部品メーカー様

ご要望の背景

自動車部品メーカー様より、「トラックのフェンダー組付け工程において、リキッドスタンプ(識別用マーキングスタンプ)でのマーキング作業のモレ防止(ポカヨケ)をしたい。」とご要望をいただきました。

製品概要

お客様がご利用中のリキッドスタンプは、「Case 1-18 箱詰め作業における検査確認のポカヨケ」でカスタム開発した回転式スタンプ(印面が反転して押印するスタンプ)よりもサイズが大きい回転式スタンプのため、太いペン・スタンプ用のチェックペンS用本体ユニットCP-SLXの機構を流用すると共に、以下の設計上の工夫をいたしました。
(1)「リキッドスタンプでマーキングする際、凹凸があるリキッドスタンプがチェックペンS用本体ユニットCP-SLXのスイッチを安定的に押す」機構を実現する、リキッドスタンプ専用部品を開発する。
(2)リキッドスタンプの印面がフェンダーに押された時に無線送信するようにする(印面が回転中は無線送信されないようにする)。

これらの設計上の工夫により、チェックペンS用本体ユニットCP-SLXをそのまま使用することができ、リキッドスタンプでのマーキング作業のモレ防止(ポカヨケ)を短期間・低コストで実現いたしました。

Case 2-1 リユース部品の見える化

製品カテゴリ:
生産管理表示装置
納入先:
複合機等のリユース・リサイクル工場様

ご要望の背景

複合機等のリユース・リサイクル工場における生産状況の見える化として、弊社の生産管理表示装置をご利用いただいていたお客様より、「生産管理表示装置を別用途(リユース部品の見える化)で利用したい」とのご依頼をいただきました。

製品概要

お客様のご依頼を低コスト・短期間で実現するため、弊社の生産管理表示装置のハードウェアを流用した上で、再使用資源量(リユース部品)の「生産実績」「本日活用量」「月間活用量」「年間活用量」の表示を行えるよう、
(1)生産管理表示装置のソフトウェアをカスタマイズし、各活用量を小数点で表示
(2)アクリル文字を変更
などを実施いたしました。

これにより、お客様より「遠くからでも、リソース部品の状況をはっきりと見ることが出来る」とご好評をいただいております。

Case 2-2 タイヤ・オイル交換の待ち時間表示

製品カテゴリ:
生産管理表示装置
納入先:
自動車用品販売店様

ご要望の背景

自動車用品販売店様より、「PITで行われているタイヤ交換・オイル交換の待ち時間を、レジカウンターに大きく表示してお客様にわかっていただけるようにしたい」とのご要望をいただきました。
実は、お客様の店舗では同様の装置が設置されていましたが、PITからレジカウンターまで無線が届かず、待ち時間が表示されない不具合が多発しておりました。

製品概要

自動車用品販売店様のPITに無線式コントローラを設置し、PIT作業員がタイヤ交換・オイル交換の待ち時間を入力すると、入力された待ち時間がレジカウンターに設置されている大型LED表示ディスプレイにリアルタイムに表示される仕組みを構築いたしました。
ディスプレイにアンテナを内蔵することで省スペース化を図り、PITからレジカウンターまで安定した無線通信ができるように、弊社の長年培った高品質無線技術を活かした設計・開発を実施し、お客様のご要望にお応えすることができました。

Case 2-3 大型船接岸時の計測データ表示

製品カテゴリ:
生産管理表示装置
納入先:
計器メーカー様

ご要望の背景

計器メーカー様より、「大型船がLPG(液化石油ガス)港などに接岸する際の速度・角度・距離を、作業者の手元で見える携帯型ディスプレイが欲しい」とのご要望をいただきました。
しかも、「屋外でもよく見えること」「誰でも簡単にすぐ使えること」という条件の下、ご要望に応えるべく検討することとなりました。

製品概要

弊社に同様の製品が存在しなかったため、基板からケースまでを新規設計をすることとし、
(1)専用ケースを新規に設計するにあたり、生産台数が少ないため金型を使用しない方法で設計
(2)必要最低限の表示内容をできるだけ大きな高輝度7セグメントLEDで表示できるように設計
をいたしました。
特に、アンテナを内蔵化したため、試作時により入念に無線通信のテストを実施し、安定したデータ通信ができるように工夫いたしました。

これにより、作業者の手元で、刻々と変わる速度・角度・距離をリアルタイムでデータ表示されるようになり、大型船の運用を支援しております。

Case 3-1 10窓/20窓大型アンドン

製品カテゴリ:
無線化事例
納入先:
ロボットシステムインテグレーター様

ご要望の背景

弊社のアンドンは8窓が標準ですが、自動車部品メーカー様より「呼出工程が10工程あるため、10窓のアンドン表示を行いたい」とのご要望をいただき、別のお客様からも「20窓のアンドン表示を行いたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

弊社のアンドンの標準基板を流用して、10窓用・20窓用の専用ケースを開発いたしました。
特に、20窓用の表示窓は、標準LED基板を2枚使用することで大型化を実現いたしました。また、軽量化を図るため、アルミ素材の採用と表面加工処理を工夫いたしました。
さらに、呼び出された工程が一目で分かる表示にすることで、お客様の生産現場を効果的に支援するアンドン表示をご提供することができました。

Case 3-2 ウェアラブルを活用した工場内呼び出しシステム

製品カテゴリ:
ワイヤレス呼び出し装置
納入先:
オフィス家具メーカー様

ご要望の背景

オフィス家具の生産工場において、「部品切れ等が発生した際に、迅速に対処できる物流に改善したい」とのご要望をいただきました。

製品概要

弊社の製品群のみではお客様のご要望にお応えできないため、弊社のワイヤレス呼び出し装置と他社製品(ベルスターシルウォッチ)を組み合わせたソリューションとして、お客様にご提供いたしました。 異なるブランドの無線機器を接続するにあたり、インターフェース仕様を合わせると共に、各々の無線機器同士が干渉し、通信不良が発生しない工夫を施しました。

これにより、生産工程で部品切れが発生した際、
(1)生産工程の作業者が1点式送信機(ベルスター)で呼び出しを行う
(2)大型LED数値表示(弊社のワイヤレス呼び出し装置BN426RIIのカスタム品)で、エリア全体に音(メロディ)で呼び出しを行う
(3)腕時計型受信器(シルウォッチ)を携帯している作業者に対してメッセージ付きで呼び出しを行う
を実現することで、部品切れを伝達し、確実に部品供給される仕組みを構築いたしました。

Case 3-3 シンプル・低コストな工場内呼び出しシステム

製品カテゴリ:
ワイヤレス呼び出し装置
納入先:
自動車部品メーカー様

ご要望の背景

弊社のANシリーズの送信機には、呼び出し内容が3種類(押し釦+接点入力)ありますが、自動車部品メーカー様より「単純な押し釦1点の呼び出しをしたい。また、コストもできるだけ抑えたい。」とのご要望をいただきました。

製品概要

低コストに抑えるため、ANシリーズの大きな呼び出し表示装置はカスタマイズせずにそのまま活用することとし、レストランで使用されるシンプルなベルスターを組み合わせることにより、導入コストを抑えることに成功し、お客様のご要望を実現いたしました。
その後、本ソリューションは多くの工場で採用していただき、全国の生産現場の支援に役立てていただいております。

Case 4-1 ロボットハンドとコントローラ間ケーブルの無線化

製品カテゴリ:
無線化
納入先:
ロボットシステムインテグレーター様

ご要望の背景

ロボットシステムインテグレーター様より、「ロボットアームの先端に取り付けるロボットハンドの開閉状態をコントローラで監視するために、ロボットハンドの開閉状態はケーブルを通じてコントローラへ送信している。しかし、ケーブルが断線するとロボットが停止してしまうため、ケーブルを無線化することで、ロボットの停止リスクを抑えたい」とのご要望をいただきました。

製品概要

本ロボットシステムは、「コントローラの指示通りにロボットハンドが開閉していないとコントローラが判断した場合、安全のためにコントローラはロボットを停止させる」仕組みのため、お客様よりケーブルの無線化にあたり、「ロボットハンドの開閉状態を、コントローラに確実に無線通信すること」をご要望としていただきました。

システム構成としては、ロボットハンドに送信機を接続し、コントローラに受信機を接続する構成で開発・検証を進めましたが、
(1)送信機を設置するロボットハンドは金属である
(2)ロボットとコントローラの付近にはノイズを発生する機械が存在する可能性がある
等、無線通信に影響を及ぼす要素が数多く存在する環境であるため、ロボットハンド向けの無線通信プロトコルを独自開発し、無線通信の検証及びチューニングを繰り返することで、ロボットハンドとコントローラ間の確実な無線通信の実現を目指しました。
また、お客様がロボットハンドに設置する送信機を容易に扱えるよう、ロボットハンドへの取り付けやすさ、及び無線のチャンネル設定のしやすさを考慮した筐体設計をいたしました。

これにより、「ロボットハンドの開閉状態を、コントローラに確実に無線通信すること」と「ロボットハンドに設置する送信機の扱いやすさ」が同時に実現され、今後、ロボットが導入されている製造現場での活躍が期待されます。

Case 4-2 広大なダム内での作業者の位置把握

製品カテゴリ:
無線化
納入先:
電力工事会社様

ご要望の背景

電力工事会社様より、「複数の作業者が広いダムで作業を行っており、作業内容によっては1人にならざる得ない状況も発生するため、ダム内で全ての作業者がどのエリアで作業をしているかを把握する仕組みが欲しい」とのご要望をいただきました。また、ダムという「携帯電話やGPSが使用できない環境で運用できること」が条件として挙げられました。

製品概要

本システムを短期間で開発するため、弊社のリモコン送信機RCシリーズと弊社のLAN接続タイプ ポカヨケ用受信機TW-800R-EXLのソフトをカスタマイズして実現することとしました。

システム構成としては、「作業者が携帯する送信機」と「ダムの各エリアに設置された複数の中継機」と「受信機」で構成されます。
送信機は定期的に自動発信し、近い場所に設置された中継機が受信します。中継機は受信後、受信機に対して、「どの作業者がどのエリアにいるか」(発信した送信機及び受信した中継機の情報)を無線送信します。そして、受信機は受信後、本情報を上位システムにLAN経由で送信することにより、上位システムで作業者のエリア確認が可能となります。

ダムのエリアは長さが200m以上、フロアは3階に相当する広さで作業者は広いエリアを移動しますが、中継機が全エリアに網羅されているため、どのエリアに作業者がいても把握することが可能です。

また、本システムを利用して、ダム内の機械設備に接点送信機を設置することで、機械設備の稼働状況も同時に監視できるシステムとしてご利用いただいています。

Case 5-1 ヘルメット着用センサー活用による労働安全遵守

製品カテゴリ:
En-Guard®(アンガード)
納入先:
輸送機器メーカー様

ご要望の背景

輸送機器メーカー様より、ロボットによる溶接作業における労働安全遵守として、以下の2つの目的を満たす仕組み作りのご要望をいただきました。
(1)監督者(ロボット稼働エリア外)及び作業者(ロボット稼働エリア内)の2人作業による不安全行為の防止(非常停止)の仕組み作り
(2)作業者がヘルメットを正しく着用していない場合、ロボットの教示作業を不可とする仕組み作り

製品概要

車載用部品試作ラインのロボットによる溶接作業において、監督者と作業者が装着しているヘルメットのあご紐に取り付けたヘルメット着用センサーからの信号をポカヨケ用受信機TW-800R-EXLを介してロボットに接続することで、「作業者がヘルメットを正しく着用していない場合、ロボットが自動停止する」及び「監督者が不安全と判定した場合、ヘルメットのあご紐を外してロボットを非常停止させる」仕組みを実現しました。
監督者・作業者のヘルメットのあご紐が外れた後、ロボットが適切な時間で停止するよう、ヘルメット着用センサーENS-HH01のソフトウェアのカスタマイズ及び実機検証を繰り返し実施しました。

監督者・作業者のヘルメット着用状態に応じてロボットの動作を制御することにより、ロボットによる労働災害の防止に貢献して参ります。

▼ 監督者が不安全と判定した場合、ロボットを非常停止 動画

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